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独習 障害児入所施設 指定基準 | 第三 指定福祉型障害児入所施設 3 運営に関する基準 (10) (11)

祉型障害児入所施設におけるサービス提供記録と保護者への費用請求ルール


記事の概要:
福祉型障害児入所施設に関するガイドラインで、サービス提供時の記録義務(基準第15条)と、保護者への費用請求のルール(基準第16条)が定められています。本記事では、これらのポイントをやさしくシンプルに解説します。サービス提供ごとの記録方法や、保護者に費用負担を求める際の注意点など、押さえておくべきルールをまとめました。

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サービス提供時の記録義務(基準第15条)

サービス提供内容の記録: 福祉型障害児入所施設では、サービスを提供するたびにその内容を記録する義務があります(基準第15条第1項)。具体的には、サービスを提供した日付、提供したサービスの具体的内容、利用者負担額(保護者が支払う金額)などを記録に残します。これらをきちんと記録することで、施設側と保護者双方が「いつ・どんな支援を行い、どれだけの費用が発生したか」を正確に把握できます。例えば、○月○日に食事や入浴の介助を行った、といった具合に記録しておくイメージです。

記録のタイミング: 基本的にはサービス提供の都度記録しますが、事情によっては後日まとめて記録することも可能とされています。毎回すぐに書類に記入するのが難しい場合でも、適切に管理できれば後からまとめて記録しても構いません。ただし、その場合でも内容の漏れやミスがないよう注意が必要です。
保護者による確認: 記録した内容は後で保護者(入所給付決定保護者)にも確認してもらわなければなりません(基準第15条第2項)。具体的には、サービス利用明細などの記録票を作成し、後日それを保護者に提示して内容をチェックしてもらいます。保護者にサインをもらうなどの方法で確認を得るのが一般的です。保護者の確認を受けることで、「確かにこの日にこういうサービスを受けました」という双方の認識合わせができ、支援提供の手続きが適切に行われていることを担保できます。

保護者への費用請求の条件(基準第16条)

直接子どもの利益になる費用のみ: 基準第16条では、施設が保護者に対して金銭の支払いを求められる場合の条件が定められています。簡単に言えば、「そのお金の使い道が直接その障害児本人のためになる場合」に限り、施設側は保護者に費用負担をお願いできるということです。つまり、子どもの利益に直結しない費用については、原則として保護者に請求してはいけません。逆に言えば、例えば障害児の生活の質を高める特別なプログラム参加費用など、その子にとってプラスになる出費である場合にのみ、保護者に負担を求めることが認められます。

書面での説明と同意取得: 保護者に費用負担をお願いする際には、守るべきルールがあります。請求時には、そのお金を「何に使うのか(使途)」「いくら必要か(金額)」「なぜ保護者にその費用を負担してもらうのか(理由)」を書面ではっきり示す必要があります。例えば文書で「○○のための費用として△△円、ご負担をお願いします(理由:お子さまの療育活動の充実のため)」のように明記します。そして事前に保護者の同意を得なければなりません。口頭で済ませるのではなく、書面による説明と同意書への署名など、正式な手続きを踏むことが求められます。

不適切な費用請求の禁止と例外: これらのルールは、障害児やその家族に寄付金を強制したり、名目があいまいな費用を請求したりする不適切な行為を防ぐためのものです。つまり、子どものために必要で有益な費用以外は、保護者に負担を求めるべきではないということです。寄付の強要や、「〇〇協力金」といった目的がはっきりしない名目でのお金の請求は固く禁止されています。一方で、本当に障害児のためになる正当な費用であれば、上記のように丁寧な説明を行い保護者の事前同意を得ることで、施設が保護者に負担をお願いすること自体は認められています。要は、透明性のある手続きと保護者の納得がセットになって初めて、例外的に費用負担をお願いできるということです。

事業者・起業希望者が押さえるべきポイント

  • サービス提供時の記録徹底: サービス提供のたびに日付・具体的な内容・利用者負担額を記録し、後で必ず保護者の確認(署名など)を受けましょう。記録は双方の情報共有と手続き適正化の基本です。
  • 費用請求の条件厳守: 保護者に費用を求めてよいのは、障害児本人のためになる費用だけです。請求時は使途・金額・理由を文書で示し、保護者の事前同意を必ず得ましょう。ルールに沿った透明性ある説明が欠かせません。
  • 不適切請求の禁止: 寄付金の強要や不透明な名目での費用請求は禁止されています。常にルールを守り、保護者への丁寧な説明と同意形成を心掛けて、信頼関係の構築を大切にしましょう。


【免責事項】

本記事は、一般的な情報提供を目的としており、当事務所は十分な注意を払っておりますが、法令改正や各種解釈の変更等に伴い、記載内容に誤りが生じる可能性を完全には排除できません。各事案につきましては、個々の事情に応じた判断が必要となりますので、必要に応じて最新の法令・通知等をご確認いただくようお願い申し上げます。