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独習 障害児入所施設 指定基準 | 第三 指定福祉型障害児入所施設 3 運営に関する基準 (4) (5) (6)

祉型障害児入所施設におけるサービス提供困難時の対応・受給資格確認・申請手続き支援


記事の概要:
福祉型障害児入所施設の運営において、サービス提供が困難な場合の対処方法、利用者の受給資格の確認方法、そして障害児入所給付費の申請手続きを支援する方法は非常に重要です。本記事では、これら3つのポイントについて、最新の基準に基づく解釈通知(令和6年4月改正)を踏まえてやさしくシンプルに解説します。サービス提供困難時の対応、受給資格の確認、給付費申請の援助というテーマごとに、押さえておくべき内容をまとめました。

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サービス提供が難しい場合の対応(基準第9条)

指定福祉型障害児入所施設では、利用申込者である障害児に対して、自施設で適切な入所支援を提供することが正当な理由(※法律で認められたやむを得ない理由)により難しいと判断された場合、対応策が求められます。具体的には、すみやかに他の適切な障害児入所施設を紹介するなど、代替措置を取らなければなりません。例えば、利用定員を超えている、医療的な入院治療が必要である、施設が主に対象とする障害種別と異なるといった理由がこれに当たります。そのような正当な理由で自施設ではサービス提供ができないときは、単にお断りするのではなく、保護者や関係機関と連携して他の受け入れ先を探すといった積極的な支援が必要です。

受給資格の確認(基準第10条)

福祉型障害児入所施設を利用する際に、その利用に対する費用(障害児入所給付費)を自治体から受け取れるのは、「入所給付決定」を受けた保護者だけです。簡単に言えば、行政から施設利用の支給決定(利用承認)を受けた人でなければ、公的な給付を利用して施設を使うことはできません。したがって、サービスを開始する際には、保護者から提示される「入所受給者証」を必ず確認し、その中に記載された給付決定の有無や有効期間をしっかりチェックする必要があります。入所受給者証は、その障害児がどの期間にどのサービスを利用できるかを示す証明書です。施設側はこの確認を怠ると、給付の対象外の利用を受け入れてしまう恐れがあるため注意が必要です。

障害児入所給付費の申請手続き支援(基準第11条)

最後に、障害児入所給付費の支給申請に関する援助についてです。この項目では、新規利用者の場合と継続利用者の場合の2つのケースが想定されています。

  • 新規利用者が未申請の場合:まだ入所給付決定を受けていない方から施設利用の申し込みがあった場合、施設側はその方の意思を尊重しつつ、速やかに障害児入所給付費の申請手続きに必要な支援を行わなければなりません。具体的には、市町村の窓口で行う申請手続きの方法を案内したり、必要書類の準備を手伝ったりすることが考えられます。利用希望者がスムーズに行政の支給決定を受けられるよう、早めにサポートすることが大切です。
  • 継続利用を希望する場合:既に施設を利用中の障害児について、現在受けている入所給付決定の有効期間が終わる際に、保護者が引き続き利用を希望するケースもあります。その場合、施設側は都道府県が新たな入所給付決定を下すまでに通常どれくらい時間がかかるか(標準処理期間)を考慮した上で、余裕をもって早めに保護者に申請を促すなどの援助を行う必要があります。例えば、給付決定の期限が迫っている利用者に対し、更新手続きの案内を送ったり、問い合わせに応じたりして、切れ目なくサービスを受けられるよう配慮します。申請が遅れて給付決定が途切れてしまうと、その間のサービス提供が困難になるため、事前のフォローが重要です。

以下の表に、基準第11条で求められる2つのケースにおける施設の対応をまとめます。

ケース施設が行うべき支援内容
入所給付決定をまだ受けていない新規利用申込者障害児入所給付費の支給申請手続きについて、意向を踏まえ速やかに必要な援助を行う(申請方法の案内、書類準備の補助など)。
現在利用中で給付決定期間が終了間近の利用者標準処理期間を考慮し、早めに支給申請を行うよう保護者に申請勧奨を行うなど、継続利用のための必要な援助を実施する。

事業者・起業希望者が押さえるべきポイント

  • 正当な理由で受け入れ困難な場合の対応:やむを得ない事情で利用申込者を受け入れられないときは、速やかに他の施設を紹介するなど代替措置を講じましょう。単なる断りっぱなしはNGです。
  • 入所受給者証の確認の徹底:サービス開始時には必ず保護者の入所受給者証を確認し、給付決定の有無と有効期間をチェックすること。受給資格のない利用を防ぎ、トラブルを未然に防止します。
  • 給付費申請のサポート体制:新規利用希望者には申請手続きを速やかに支援し、継続利用者には給付決定が切れないよう早めに更新申請を促すなど、利用者の給付費申請をサポートする体制を整えておきましょう。


【免責事項】

本記事は、一般的な情報提供を目的としており、当事務所は十分な注意を払っておりますが、法令改正や各種解釈の変更等に伴い、記載内容に誤りが生じる可能性を完全には排除できません。各事案につきましては、個々の事情に応じた判断が必要となりますので、必要に応じて最新の法令・通知等をご確認いただくようお願い申し上げます。